プラスチック・ジュラコン・ナイロン等の各種樹脂材、アルミ・ダイキャストなどその他の軟金属材において、強度・耐久性・対摩耗性を求められる雌ネジ部、また製品修理などでタップ穴の補修をする場合に最適です。
従来、一般的には断面図が菱形のステンレス鋼線をスプリング状にした物を使っています。
そのスプリング鋼線を専用タップ溝に沿って挿入しますが、鋼線の一部でも専用のタップ溝に入っていないと、内径タップ穴が形成できません(ピッチ飛び)。
また挿入後工具引っかけ部(タング)を折り取る必要があり、その時スプリング自体を変形させる事が多く、挿入不良等トラブルの原因となっていました。
イリサート®はこれ等のトラブルを解決するために開発されました。
イリサートはタングレスですからタングの折り取りは不要です。
挿入作業も極めて簡単で、片手で挿入でき作業者の熟練も不必要なので作業性に優れます。
注1)上記データは母材破損時点のトルクです(母材が破損し計測続行不可能でした)。
注2)使用イリサートの全長は1Dです。
注3)母材の材質などにより数値が違ってきますので、上記は参考としてのデータです。